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ごはん万流!発酵食品の魅力をお届けします

ヨーグルトメーカーで作る甘麴

砂糖を一切使っていないのに、コクのあるまろやかな天然の甘味が特徴の甘麹。美味しいうえに、健康や美容に効果が期待できます。
甘麹は甘酒として飲むだけではなく、調味料として砂糖の代わりに料理やお菓子作りにも使えます。

 
砂糖の代用として使用する場合は、砂糖分量の2倍量使用します。小さじ1なら、小さじ2使用してください

 

自然なやさしい甘みを醸し出す、麹を使ったノンアルコール&砂糖不使用の甘麹(甘酒)の作り方をご紹介しています。

甘麹から甘酒を作る方法は、甘麹を2倍のお湯でのばして甘酒にします。豆乳や牛乳でのばしても美味しいです。

 

甘麹(麹甘酒)の効果

◇飲む点滴・・・甘酒は冬に飲むイメージがありますが、じつは夏バテ防止の飲み物として江戸時代から親しまれてきました。
甘酒にはブドウ糖やビタミンB群、アミノ酸などの栄養素が含まれていて「飲む点滴」とも呼ばれています。
◇発酵で腸活・・・甘酒には食物繊維とオリゴ糖も豊富に含まれ、善玉菌を増やして腸内環境を整えます。
◇美容・健康効果・・・消化を助ける酵素だけでなく、ビタミンB1などの栄養素が含まれており、美肌への効果も期待されています。

甘酒の種類

甘酒は、米麹甘酒と酒粕甘酒の2種類あります。
甘酒には、米と麹を使って発酵させた米麹甘酒と、酒粕に砂糖を加えて作られた酒粕甘酒の2種類があります。
甘酒の元になるのが「甘麹」で、これをお湯でのばしたものが甘酒です。
まろやかな天然の甘味で、調味料にもなります。
酒粕を使用した甘酒は少量のアルコールが含まれていますが、麹を使った甘酒はノンアルコールなのでお子様や妊婦さんも安心して飲むことができます。
今回は米麹から作る甘酒の元「甘麹」の作り方を紹介します。

 

甘麹の基本の作り方

ヨーグルトメーカーを使った作り方をご紹介します。
ヨーグルトメーカーは、温度調整機能が付いているものが多いので、甘酒作りに適しています。温度が安定してキープできるので失敗しづらいです。
メーカーによっては発酵時間が違いますので説明書に従ってください。

甘麹つくりは米麹さえ用意すれば、身近な道具でOK!比較的スーパーなどで入手しやすい乾燥麹を使った作り方を紹介します。

 
生麹は麹菌が生きているので酵素の力が強い半面、保存期間が短く、一方の乾燥麹は保存期間が長く取り扱いしやすいです

 

◆道具  ・混ぜるのに使う大きめのボウル
 ・混ぜる用のスプーンやへら
 ・密閉できる保存容器(タッパーなど)
カビを防ぐためにも、保管するタッパーや混ぜるスプーンは雑菌が付かないよう、清潔なものを使用してください。
◆材料  ・米麹   100g(乾燥麹)
 ・お湯   100cc(60℃に調整)

 

 



◆手順
 (1)乾燥麹はボウルでほぐします
 (2)お湯60℃を100ccを入れ、しっかりかき混ぜます。
 (3)ヨーグルトメーカーに入る容器に移して、軽く蓋をして60℃、8時間に設定して保温ください。
 (4)1~2時間で麹が液体を吸って麹の粒が表面に出ていたら、麹が液に浸かるくらいまで60℃に調整したお湯を加えてかき混ぜます。
 (5)お湯を加えるのはこの1回きりで、あとは時間がくるまで待ちます。 

米麹だけで作る甘酒は、麹本来の風味や甘味が味わえるのが特徴で“はや作り”ともいわれます。
温度が60℃以上になると酵素が失活する(効果がなくなる)ので注意してください。

②ご飯(おかゆ)と米麹で作る方法

おかゆか炊き立てのご飯に、米麹を加えて発酵させる方法。
“うす作り”ともいわれ、少なめの麹で美味しい甘酒ができ、麹特有の甘みがマイルドになるのが特徴です。
炊き立てご飯を60℃以下に冷まし、麹を加えます。
こちらも、麹菌の酵素がよく働く55~60℃の温度を8時間程度キープして完成
◆材料
 ・米麹   100g(乾燥麹)
 ・ご飯   100g(60℃に調整)
 ・お湯   200cc(60℃に調整)

 

失敗しないコツ

甘酒作りの失敗しないコツは、なんといっても温度を55~60℃程度に保ち続けることです。
温度が下がれば発酵が進まず甘さが出ませんし、逆に温度が高くなれば酵素が失活します。(効果がなくなる)
ヨーグルトメーカーは、温度調整機能が付いていますので失敗しにくいです。

甘麹の賞味期限

手作り甘麹は酵素が生きているため、賞味期限は冷蔵で1週間くらいです。
冷凍にすると3か月程度の保存がききます。完全に固まらないので解凍せずにすぐ使えますが、カビなどの雑菌の繁殖を防ぐため小分けにして保存するとよいでしょう。