日本酒の味と香り(香味)は、大きく4つのタイプに分けられます。
・香りの高いタイプ・・・薫酒(くんしゅ)
・軽快でなめらかなタイプ・・・爽酒(そうしゅ)
・コクのあるタイプ・・・薫酒(じゅんしゅ)
・熟成タイプ・・・熟酒(じゅくしゅ)醇
それぞれのタイプの特徴は下記のとおりです。
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)の提唱する
「日本酒の香味特性別4タイプ分類」をもとに作成
参考サイト:日本酒の香味特性別分類(4タイプ)日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI) | 日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)
薫酒
香り高い日本酒のこと。果実や花のようなフルーティで華やかな香りが特徴で、味わいはすっきり軽快
色は透き通った透明感あるもの
日本酒初心者にもおすすめで、くせがなくすっきり飲みやすい
適温は、10~15℃ 冷やして
爽酒
清涼感あるすっきりした味わいで、香りは穏やかな日本酒のこと
「淡麗」などと表現されることが多い
本醸造酒系・生酒系
適温は、生酒 5~15℃ 冷やして
本醸造酒 10~55℃ 冷や(常温)から熱燗
醇酒
米のうまみやコクを感じさせるタイプの日本酒で、ふくよかな味わい
最も日本酒らしいタイプ
純米系・生酛(きもと)系・山廃(やまはい)系
適温は、15~55℃ 冷や(常温)から熱燗
熟酒
ドライフルーツやスパイスに例えられる複雑な熟成香に、とろりとした飲み口と濃厚な味わいを持つ日本酒
色は、黄金色から年を経るごとに褐色(アンバーブラウン)に変化していく
長期熟成酒研究会では3年以上熟成させたものを熟成酒としている
適温は、15℃(常温)お燗はそれぞれの銘柄ごとに適温あり
居酒屋や酒屋さんで日本酒を注文するときに
「フルーティな香りの薫酒」、「清涼感あるすっきりした味わいの爽酒」、
「米のうまみやコクがある醇酒」、「熟成感のある熟酒」などと話すと、
どんな日本酒が飲みたいかお店にも伝わりやすくなります。