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腸内環境を整えるシンバイオティクスの効果

シンバイオティクスとは?

シンバイオティクスとは、「プロバイオティクス(益生菌)」と「プレバイオティクス(益菌のエサ)」という2つの成分を組み合わせた製品や食品のことを指します。これらは共に消化器官に良い影響を与え、腸内の健康を促進する働きがあります。

 

シンバイオティクスの利点

相乗効果:プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせることで、それぞれの働きを高め合い、腸内の健康を維持・改善する効果が期待できます。
日常的な利用:日常的に摂取することで、消化や免疫機能のサポート、そして全体的な健康維持に役立ちます。

 

目次

 

 

「腸活」の歴史

シンバイオティクス(synbiotics)とは、プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせたものです(1995年、英国の微生物学Gibsonらによって提唱
善玉菌を食べ物から摂取して、同時に腸内に存在している善玉菌を育てるという、この「シンバイオティクス」を行うことで、それぞれを単独で行うよりもより相乗効果が得られるという考えになりました。
この「シンバイオティクス」こそが現在の「腸活」の基礎となっています。

 

「プロバイオティクス」の歴史

1989年:イギリスの微生物学者であるフラー博士が「プロバイオティクス」を定義しました。
「プロバイオテイクス」を一言で言うと「生きた善玉菌を摂るために、発酵食品を摂りましょう。」という意味です。
この時代から、ヨーグルト、チーズなどの発酵食品を摂ることでお腹から健康になることができると言われるようになりました。

 

「プレバイオティクス」の歴史
1994年:イギリスのギブソン博士とベルギーのローバーフロイド博士が「プレバイオティクス」を定義しました。
プレバイオティクス」を一言で言うと「腸内の生きた善玉菌を育てるために、食物繊維やオリゴ糖を摂りましょう。」という意味です。
これまで、食べ物は小腸で吸収され、大腸には栄養を吸い取られた後の残りカスが溜まっていると考えられていました。その代表が食物繊維です。この残りカスと考えられていた食物繊維が腸内細菌の善玉菌のエサになり、これにより腸内環境を良くすることができると考えられるようになりました。


1998年:東京大学名誉教授光岡知足先生が、「バイオジェニックス」を提唱しました。
「バイオジェニックス」とは、生きた腸内細菌を介することなく、免疫賦活作用、がん予防、コレステロール低下作用、血圧低下作用などに働きかけよう、と定義されています。

「バイオジェニックス」は、殺菌された乳酸菌、乳酸菌の菌体成分、乳酸菌の代謝産物を直接摂って健康になりましょう、という考えです。
主に乳酸菌のお話になりますが、発酵食品の細菌や酵母などは死んだ状態でも効果があるということです。

 

プロバイオティクス(益生菌)

定義:プロバイオティクスは、消化器官に良い影響を与える生きた微生物(主に乳酸菌やビフィズス菌など)のことです。
効果:腸内で善玉菌のバランスを整え、消化や免疫機能の改善、食物アレルギーや炎症の緩和に役立ちます。
例:ヨーグルトや発酵食品、プロバイオティクスサプリメントなどがあります。


プレバイオティクス(益菌のエサ)

定義:プレバイオティクスは、腸内で生きる益生菌の成長を助ける食物成分(主に食物繊維)のことです。
効果:腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を改善することで消化を促進し、便秘の改善や免疫機能の向上に寄与します。

例:バナナ、オートミール、にんじん、アボカド、レンズ豆など

 

ありがとうオリゴ糖

米麹からオリゴ糖が生成されるため、「米麹甘酒」には豊富なオリゴ糖が含まれています。
オリゴ糖は腸内の善玉菌、ビフィズス菌の餌となって腸内環境を整えるほか、酢酸や酪酸などの短鎖脂肪酸に分解されて、善玉菌の増加と悪玉菌の減少を促します。
腸内の善玉菌を増やして元気にし、悪玉菌を減らして腸内細菌のバランスを整えるのがオリゴ糖の主な働きです。

htosa.hatenablog.com

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食事でのポイント

「腸活」「シンバイオティクス」を意識して食事を摂取する際に、以下のポイントに気を付けることが重要です。


食物繊維を豊富に摂る
腸内環境を整えるためには、食物繊維が欠かせません。野菜、果物、全粒穀物などから多様な食物繊維を摂取しましょう。これはプレバイオティクスの一種であり、腸内の善玉菌のエサになります。
発酵食品を取り入れる
ヨーグルトやキムチ、納豆などの発酵食品には、プロバイオティクス(益生菌)が豊富に含まれています。これらの食品を定期的に摂ることで、腸内環境を整える助けになります。
バランスの取れた食事を心がける
シンバイオティクスの摂取だけでなく、全体的な食事のバランスも重要です。栄養のバラエティを考慮し、野菜、タンパク質、炭水化物などをバランスよく摂るようにします。

 

 
発酵食品の組み合わせ
1.麹甘酒×ヨーグルト  ラッシー風
 米麹のオリゴ糖とヨーグルトの乳酸菌
 効果的なシンバイオティクス

 

まとめ

以上のポイントを意識して食事を摂取することで、「腸活」を促進し、シンバイオティクスの効果を最大限に活用することができます。

健康的な腸内環境を維持することは、全身の健康にも大きく貢献しますので、日常の食事に取り入れてみてください。